Itaminas鉄鉱石鉱山で、ポンプの摩耗寿命アップと節水を実現

ブラジル屈指の鉄鉱石鉱山Itaminasは、エキスペラグランドパッキン技術を採用したメッツォ製スラリーポンプを導入しました。これにより、ポンプの摩耗寿命が従来と比べて3倍に伸びただけでなく、水使用量の大幅削減にも成功しました。

鉄鉱石は世界中でもっともよく使用されている金属です。全世界で1年に生産される全金属の約95%にとって、鉄鉱石は主要成分と�っています。

世界第3位の鉄鉱石産出国であるブラジルのミナスジェライス州サルゼドにあるItaminas鉱山は、2014年に750万トンの鉄鉱石を算出し、ブラジル第2の銑鉄供給業者の座をしめています。

激しい部品摩耗が産み出した新たなソリューション 

Itaminas 社は1日24時間年中無休の操業で、連続したミスのない処理を必要とする焼結鉱、ペレット、および赤鉄鉱鉱石を産出しています。

処理はまず選鉱機から始まり、続いて磁選機、サイクロン、鉱石保管場、最後にテーリングタンクと進みます。そこから鉱石は5つのステーションで構成されるポンプシステムによって尾鉱ダムへと送り込まれます。各ステーションにはポンプが3基ずつ備えられていて、2基が稼働用、もう1基が予備用です。

サルゼドから採鉱される鉄鉱石のかさ密度は1.85 kg/m3で、送り出す原料に摩損性があるため、従来使用されていたポンプは非常に激しく摩耗していました。つまり、従来型ポンプはこの用途には適していなかったということです。

ポンプ部品の寿命はたった3か月ほどでした。そのうえ、このポンプを整備するための労働コストは高く、技術力も必要でした。そこでItaminas社はメッツォ製ポンプを採用し、保守に要するダウンタイム(操業の停止)を抑えるとともに、生産力をあげようと考えたのです。

エキスペラグランドパッキンで保守を削減 

メッツォの専門技師がエキスペラ(連続圧搾)グランドパッキンを装備したポンプ「オリオンHMシリーズ」を取り付けました。このポンプはグランドパッキン水なしで作動します。また、ポンプには、摩損性の非常に高い懸濁した原料のポンプ処理に打ってつけの高クロムウェットエンド部品も備わっています。

「保守作業がずっと簡単になったし、回数も減りました」とItaminas社の作業監督者Esley Cardoso氏は言っています。「尾鉱ポンプシステムを使用してもう2年以上たちますが、何の問題も起きていません」

 

保守作業を75%削減し、節水効果アップ

オリオンHMシリーズポンプの設置後、Itaminas社はポンプにかかわる保守作業を75%も削減させました。さらに、エキスペラグランドパッキン技術を導入したことで、鉱山での水使用量が60億リットルも抑えられたのです。

「鉱山では利用可能な水が非常に少ないため、新技術がグランドパッキン水の使用量を排除できることで、鉱山のコストが大幅に削減できます」と、メッツォ技術サポート部門のGuilherme Almeidaは述べています。

顧客サービスを向上させ、ダウンタイムを最短にするため、メッツォはItaminas社からの委託で、スペアパーツやコンポーネントの在庫を提供しています。「お客様には使用した部品の分だけお支払いいただきます。保守作業の負担が軽減されるので、Itaminas社は作業員をほかの作業に割り当てることができます」とメッツォのセールスエンジニアAndré Rizzottiは話しています。

在庫保管プログラムが予期せぬダウンタイムを削減 

在庫保管プログラムで月に一度、在庫品を評価し、ユニットの棚卸しを行います。Itaminas社が完ぺきな操業を行えるよう、メッツォの専門技師が監視や改善提案をいたします。

メッツォは同じようなプラントから得た知識と経験を活用して、Itaminas社に業務改善をもたらすことができるよう、助言を行っていきます。この取り決めには、鉱山コストの削減ばかりでなく、部品が必要となったときにいつでも最短納期で入手できるというメリットがあります。これにより予期せぬダウンタイムが減り、結果として生産量を最大に引き上げることができます。

Itaminas社の鉱山には合計70基を超えるメッツォ製ポンプが設置されており、ブラジルで有数のメッツォ製品導入プラントとなっています。 

 

詳細:
audrei.moron@metso.com

文責Audrei Moron
写真Audrei Moron and Shutterstock

Results flow control customer magazine」誌20161月号に掲載